旅をする木という
星野道夫さんの本があります。
その中にはアラスカの曠野の木のお話しも載っています。永遠にそこにあるように思えるような木でも、いつしか、川が蛇行してきて、気がつくと川の崖っぷちに立ってしまう時が必ずやってくる。そうすると、早晩、倒れて川に流されてしまう。木は生命体としては終焉を迎えるわけですが、更に川を流れて、遠く海に出て、浜辺に打ち上げられる。ここで、話は終わりのような気がするんだけど、そこから、また、木の新しい旅が始まるというような話だったような気がします(ちょっと違うかな?)ちょっと辛い人生を送っていた時に、支えてくれた本です。
広瀬川の崖にも数多くの木々が生えてますが、長いスパンで考えると、いつしか必ず崖は崩れて、ずっと生えているかのように見える木々も、倒木となり広瀬川に落ちて流されていくんでしょうね。
この崖を見て、星野道雄さんのことをふと思い出しました。